2012年3月31日土曜日

平成23年度 第二回 子どもの心のケア専門研修






2月に行われた第一回に続き、3月23日に第二回となる子どもの心のケア専門研修が岩手県福祉総合相談センターにて行われました。
対象はおもに児童相談所と児童福祉施設の職員で計18名です。
この活動は、NPOパートナーシッププログラムの一環として公益財団法人Civic Force様からの支援を受けています。 

研修の講師を担当したのは、JSTSS震災特別委員会亀岡智美委員(大阪府こころの健康センター)、JSTSS岩切昌宏理事(大阪教育大学 学校危機メンタルサポートセンター)、JSTSS野坂祐子会員(大阪教育大学学校危機 メンタルサポートセンター)の3名です。

午前中は支援者自身のストレス(惨事ストレス、二次的外傷性ストレス、代理トラウマなど)について説明し、支援者のメンタルヘルスの重要性について示しました。
また、支援者のセルフケアとしても有効であるストレスマネジメント技法について解説し、
参加者同士での実習をおこないました。
午後は、2時間の情報交換会を行い、参加者からの質問に応答。
とくに、支援者自身のストレスや職場のメンタルヘルスについての話題が出されました。
何らかのストレス症状を自覚している参加者が多く、支援にあたっての困難さなども報告されていました。

2012年3月28日水曜日

いわき市「震災後のこころのケア」研修






3月10日、いわき市社会福祉センターにて「震災後のこころのケア」をテーマに研修を行いました。

今回の研修は、いわき市から委託を受けて高齢者の介護予防及び総合相談等を担う特定非営利活動法人地域福祉ネットワークいわきが運営する、地域包括支援センターの職員(保健師、社会福祉士、介護支援専門員、ソーシャルワーカー等)約50名の方にご参加いただきました。
当研修は、NPOパートナーシッププログラムの一環として公益財団法人Civic Force様からの支援を受けています。

研修の講師は、JSTSS震災特別委員会小西聖子委員(武蔵野大学教授)が務めました。

震災後のこころのケアを考えるにあたって、これまでの災害時に行われてきたこころのケアと、福島県に特化している被災者のこころのケアについて整理しました。
これにより、本震災で支援者の対応の難しさについて、参加者が客観的に理解する機会となり、参加者間で置かれている状況や問題を共有することができました。
また、事前に参加者より質問事項を挙げていただき、研修ではそれらの質問をひとつひとつ取り上げました。
時には質問者に質問の意図や背景を語っていただきながら、質問に対する対応策や考え方を伝えたため、参加者の困難に直接応じる研修内容となりました。
大事な人・ものを失うことの心理的問題、支援者に生じやすいストレス反応やセルフチェックの方法、ストレス防止に役立つと言われていること、などについて具体例を交えて伝え、
支援に役立つ情報提供・共有の場となることができました。

2012年3月21日水曜日

被災者の心の健康推進事業研修会(第2日目)






2月に行われた第一日目に続き、3月6日に被災者の心の健康推進事業研修会の第2日目が行われました。
研修会には、県中保健福祉事務所職員、管内市町保健福祉担当者など約30名が参加。
震災後1年間の活動を県中保健福祉事務所、県臨床心理士会が発表しました。

ワークショップ「被災者も支援者も元気を保つために大切にしたいこと」では、専門家間でその意義や課題について意見交換・議論が行われました。
前回に続いて研修会を担当したJSTSS重村理事(防衛医科大学校精神科学講座)は、小講演を行ったほか、助言者として発表者・ワークショップ発表者の意見にコメントし、支援活動の意義を改めて説明しました。

4月以降も、新設された「福島県こころのケアセンター」職員や、県中保健福祉事務所、県臨床心理士会と連携し、教育・研修を続けていきます。

2012年3月6日火曜日

JSTSSの活動が動画で紹介されました。

この度JSTSSがパートナー協働事業として支援を受けている公益財団法人Civic Force様のホームページにて、当学会の活動が動画で紹介されました。
震災特別委員会加藤委員長がインタビューを受けています。

こちらからご覧いただけます。

被災者の心の健康推進事業研修会




2月17日、先月に引き続きJSTSS重村理事(防衛医科大学校精神科学講座)が福島県県中保健福祉事務所を訪問しました。
今回は、「大規模災害が心に与える影響~震災の日を前に準備しておきたいこと~」 をテーマに被災者の心の健康推進事業研修会(第1日目)を行いました。
研修会には県中福祉事務所職員、管内市町保健福祉担当者など約30名が参加し、震災1周年に向けて心構えを講義。
またワークショップ形式での討議では、専門家間で活発な意見交換・議論が行われ、これまでの業務の振り返りや1周年の過ごし方をグループ発表し、盛況のうちに研修会は終了しました。

第2日目は本日3月6日に県中保健福祉事務所および管内市町村職員を対象とした研修会として行われます。