2012年2月28日火曜日

震災1周年に向けてできること

間もなく震災一周年を迎えるにあたり、テレビなどでの報道が今後増えていくことが予想されます。
過剰な反応を引き起こさない為の注意点について、JSTSS重村淳理事(防衛医科大学校精神科学講座)がまとめました。
JSTSSのホームページ「被災者に心理的支援を行う方のための資料集」からご覧いただけます。

震災1周年に向けてできること

気仙沼、南三陸町にてコンサルテーション活動を行いました。





気仙沼保健所でのコンサルテーションの様子



南三陸町役場



南三陸町役場でのコンサルテーション



南三陸町


2月15日・16日JSTSS震災特別委員会 加藤寛委員長(兵庫県こころのケアセンター)とアシスタント1名は宮城県気仙沼市保健所および南三陸町役場にて、保健担当者とこころのケア活動についてのコンサルテーション活動を行いました。
この活動は、NPOパートナーシッププログラムの一環として公益財団法人Civic Force様からの支援を受けています。
 
 2月15日は気仙沼市保健所管内となる南三陸町にて震災後から保健活動の情報収集を行いました。そして、これまでの保健活動の成果と今後の課題について整理し、今後の保健活動の方向性について話し合いました。午後は①気仙沼市消防署にて震災後からの職員の精神保健対策についての情報収集と今後の精神保健対策についてのコンサルテーション②医療機関のボランティアグループによる支援者支援の一環として行われたグループミーティングに参加しました。グループミーティングは南三陸町被災者支援員が対象であり、活発な意見交換が行われていました。
 ※他機関主催のため写真は割愛致します。

2月16日は気仙沼保健所にて、これまでに策定した長期の精神保健計画に基づき、次年度の精神保健活動に向けて具体的な実施計画案を立てました。
こころの健康を含む住民への健康調査やNPOやNGOといった民間のボランティア団体と行政の連携のあり方などについて話し合いを行いました。また、震災一周年を迎えるあたり、行政機関としての記念日反応の対応についても議論しました。

2012年2月22日水曜日

平成23年度 子どもの心のケア専門研修








研修の様子


2月10日、岩手県福祉総合相談センターにて子どもの心のケア専門研修が、児童相談所と児童福祉施設の職員など20名を対象に行われました。
この活動は、NPOパートナーシッププログラムの一環として公益財団法人Civic Force様からの支援を受けています。 

「子どものトラウマへの理解と対応~記念日を迎えるにあたって~」をテーマに、前半をJSTSS震災特別委員会亀岡智美委員(大阪府こころの健康センター)、後半をJSTSS岩切昌宏理事(大阪教育大学 学校危機メンタルサポートセンター)とJSTSS野坂祐子会員(大阪教育大学学校危機 メンタルサポートセンター)が担当。

午前の研修では子どものトラウマの説明と症状の解説、グリーフの説明とケアの基本等について、参加者の共通理解を図りました。
震災より1年目を迎える1か月前の時期の研修であったことから、記念日をどう迎えるかという点を中心に説明を行いました。
また職員の悲嘆も大きいことから、知識の提供とともに支援者に対する心理的援助の機会ともなりました。

午後は、参加者からの質問に応答し、支援対象である子どもや家族、施設・学校園の状況について2時間の情報交換会を行い、死別ケースにおいての支援の困難さなどが語られました。

この研修は第二回目が3月23日に行われる予定です。

2012年2月4日土曜日

1月18日福島県青少年育成活動推進指導者等研修会




「震災の影響によりストレス等を抱える青少年を地域で支えるために」をテーマに、平成23年度福島県青少年育成活動推進指導者等研修会が、福島県青少年会館にて行われました。
昨年の12月会津大学での開催に引き続き、JSTSS廣常理事(独立行政法人国立病院機構大阪医療センター精神科科長)が講師を務めました。

主催:福島県
共催:福島県青少年育成県民会議、会津若松市、福島市、JSTSS
後援:福島県教育委員会
NPOパートナーシッププログラムの一環として公益財団法人Civic Force様からの支援も受けています。

研修対象は福島県青少年育成県民会議会議員、市町村民会議会議員、青少年関係指導者、青少年育成アドバイザー、青少年育成関係NPO法人関係者、小中高等学校関係者、同PTA役員等、各市町村青少年行政担当者。

当初の定員数を遥かに超え140名ほどお集まりいただき、会館内で2室に分けてサテライト方式で行われました。

研修は災害後の子ども心身レベルにおける中長期的反応と原発災害についての話が中心となり、質疑応答には小一時間を割き、多くの質問をいただきました。