2011年3月18日金曜日

子どもたちの心のケア

災害後の子どもの心理的ケアについて、武蔵野大学藤森先生がまとめてくれました。北海道南西沖地震(1993)から、この分野に取り組んでこられたパイオニアです。

被災した子どもたちにどのように対処していけばよいのでしょう?
まず、子どもたちと一緒に安全な場所に移動してください。余震が来るけれども、離れないで行動することを約束してあげてください。食べたり、飲んだり、ウンチをしたり、おしっこをする、眠るなど、当たり前のことができなくても、叱らずにいてあげてください。大人は「自分の心と身体を大事にしてあげようね」と子どもに優しく話しかけ、自分自身が子どもにとって頼りがいのある良いモデルになるのだと自覚してください。深呼吸で気持ちを落ち着かせ、背中をさする、手を握るなどのスキンシップは心を穏やかにしてくれます。次に、子どもたちと自分の感情や経験について話し合い、そのことを分かち合う機会を持ちましょう。お話をすることは、不安を少なくするのに役立ちます。また、子どもたちは「地震ごっこ」「救出遊び」など、一見すると不謹慎な遊びを行うこともあります。しかし、子どもたちは遊びを通じて、不安を克服しようとしているのです。
子どもたちの「自分たちも何か役に立ちたい」と思っています。そういう気持ちを大切にしてあげましょう。
被災した子どもにとって困難なときに大切に接してもらった体験は、その後の人生で必ず活かされます。やがてこの子どもたちが、目の前の人が困ったり悲しんだりしているときに、手を差し伸べることのできる大人に育ってくれるのです。
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