復興期に入り、被災地における心理的支援(心のケア)は、
各地域の実情にあわせて、さまざまな展開を見せています。
本サイトでは、日本トラウマティック・ストレス学会(JSTSS)が取り組んでいる
プロジェクトを中心に、復興期の活動状況について情報をお伝えしていきます。
本サイトはリンクフリーです。
2012年3月28日水曜日
いわき市「震災後のこころのケア」研修
3月10日、いわき市社会福祉センターにて「震災後のこころのケア」をテーマに研修を行いました。
今回の研修は、いわき市から委託を受けて高齢者の介護予防及び総合相談等を担う特定非営利活動法人地域福祉ネットワークいわきが運営する、地域包括支援センターの職員(保健師、社会福祉士、介護支援専門員、ソーシャルワーカー等)約50名の方にご参加いただきました。
当研修は、NPOパートナーシッププログラムの一環として公益財団法人Civic Force様からの支援を受けています。
研修の講師は、JSTSS震災特別委員会小西聖子委員(武蔵野大学教授)が務めました。
震災後のこころのケアを考えるにあたって、これまでの災害時に行われてきたこころのケアと、福島県に特化している被災者のこころのケアについて整理しました。
これにより、本震災で支援者の対応の難しさについて、参加者が客観的に理解する機会となり、参加者間で置かれている状況や問題を共有することができました。
また、事前に参加者より質問事項を挙げていただき、研修ではそれらの質問をひとつひとつ取り上げました。
時には質問者に質問の意図や背景を語っていただきながら、質問に対する対応策や考え方を伝えたため、参加者の困難に直接応じる研修内容となりました。
大事な人・ものを失うことの心理的問題、支援者に生じやすいストレス反応やセルフチェックの方法、ストレス防止に役立つと言われていること、などについて具体例を交えて伝え、
支援に役立つ情報提供・共有の場となることができました。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿